池本康弘が広げていく世界

池本康弘です。旅してみたい場所などを中心にブログ展開していければと思います。

ふと気になったブラックホールについて 池本康弘

今日はブラックホールについて池本康人が迫ってみたいと思います。

何気なく宇宙ステーションの記事を目にしていたら

ふと「ブラックホール」について気になったので調べてみました。

ブラックホール

諸説あるみたいですが、一体どんなものなのでしょうか。

目がおかしくなりそう!ブラックホールの中は不思議な空間

ブラックホールの中

画像:Syncopy Films

ブラックホールの中

宇宙ロマンの代表格「ブラックホール」。ブラックホールは観測が難しく、その多くは未だ謎に包まれています。しかし、人類のテクノロジーも日々進歩しており仮説の段階ではありますが、ブラックホールについていくつかの事実も判明しています。
今回はブラックホールの中に入ったらどうなるのか、またブラックホールの可能性についてご紹介します。

ブラックホールとは

ブラックホールとは、大質量、高密度、高重力の性質を持つ天体です。ブラックホールは「事象の地平面(シュヴァルツシルト面)」と呼ばれる球面を持ち、そこから抜け出すには光速を超える必要があります。そのためブラックホールを肉眼で観測することはできません。

ブラックホールとは

事象の地平面は熱エネルギーを放出しており、これを発見したスティーブン・ホーキング博士にちなんで「ホーキング放射」と呼ばれています。また、事象の地平面の中心には「重力の特異点」と呼ばれる空間が存在します。特異点は「重力と密度が無限大になる」という完全に地球の物理法則を無視した特性を持っています。

ブラックホールの中に吸い込まれたらどうなってしまうのか

ブラックホールの中に吸い込まれてしまったら人間はどうなってしまうのでしょうか?ここではブラックホールに吸い込まれた人間とそれを目撃した人間の目線を現在の仮説をもとにご紹介します。また、この仮説は超大型ブラックホールを想定しており、その規模によって異なる結果になることがあることをあらかじめ記しておきます。

吸い込まれるのを目撃した人間目線

あなたの知人がブラックホールの中に吸い込まれたとします。あなたは彼が吸い込まれていくところをブラックホールの外から見ています。彼は事象の地平面に向かうにしたがってどんどん加速していきます。彼の身体は激しく歪んだり、長く伸びて見えるようになります。さらに時間が経過すると彼の動きがゆっくりに見えてきます。そして事象の地平面に到達すると彼の身体は伸びて歪んだままほぼ完全に停止してしまいます。最後にあなたはホーキング放射の熱によって気が遠くなるほどゆっくりと灰になっていく彼の姿を目撃します。

ブラックホール-吸い込まれたら

ブラックホールの中に吸い込まれた人間の目線

次はブラックホールに吸い込まれた側の目線で考えていきたいと思います。突然ですが、あなたはブラックホールの中に吸い込まれました。意外なことにあなたは重力を感じることも身体が歪んだり伸びたりすることもありません。

ブラックホール吸い込まれる瞬間

また、時間がゆっくり流れるように感じたり、身体が燃え上がることもないのです。ブラックホールの中ではその重力に従って落下していくためこれらの影響をほとんど受けず、あなたはびっくりするほど何事もないまま特異点まで落下し続けます。

吸い込まれた場合のシミュレーション動画

ブラックホールの中に落ちてもあなたの身には何も起こらないことがわかりましたが、あなたが見ることになる景色は非常に不思議な光景です。下の動画はブラックホールの中に吸い込まれた人間の目線をシミュレーションしたものです。感動するような怖ろしいような複雑な気持ちになりますね。
 

動画:youtube

ブラックホール情報のパラドックス

上記ふたつの説明だとあなたがブラックホールの中に吸い込まれたことを観測している人がいた場合、その人はゆっくりと灰になるあなたを目撃します。しかし、あなたは灰になることはありませんでした。つまり、同じ人間がふたり存在しなければ説明できない現象が起こってしまいます。しかし、このふたつの仮説は量子学と一般相対性理論によって導かれた答えであり、どちらも正しいという矛盾が発生します。これらの問題は「ブラックホール情報のパラドックス」と呼ばれ、学者たちの頭を悩ませました。

ブラックホール情報のパラドックス

ブラックホールは宇宙人の居住区?

ブラックホールに関して、ロシア科学アカデミーの宇宙学者、ヴャチェスラフ・ドクチャーエフ博士が発表した面白い仮説があります。それは高度な地球外生命体がブラックホールを居住区にしている可能性かあるというものです。ブラックホールの中には安定的な領域が存在し、その軌道に乗ることができれば地球が太陽を周回するようにブラックホール内部を周回し続けることができるといわれています。博士曰くこの軌道を確保できるほど高度な技術を持った文明であれば、ブラックホールに住むという選択をするはずだというのです。

ブラックホール 宇宙人

ブラックホールの中では小惑星の衝突などの外的リスクがなく、時間がゆっくり流れることによりほとんど不老不死といっていい寿命を得ることができます。現在、人類もホーキング放射エネルギーの利用を視野に入れるなど、ブラックホールを活用しようとする意見もあります。私たちより高度な文明を持つ地球外生命体ならそれを実践していてもおかしくはありません。

私たちはすでにブラックホールの中にいる?

また、先ほどの説明とは逆説的に聞こえてしまうかも知れませんが、私たちはすでにブラックホールの中に存在している可能性があるといいます。私たちの宇宙が誕生するきっかけになった「ビッグバン」が起こる前には、宇宙全てのエネルギーと質量が信じられないほど圧縮された状態で存在していたといわれています。このような現象が起こり得る空間はブラックホールの中であり、私たちの宇宙はその中で生まれたというのです。

ブラックホール 中

現在では多くの物理学者が宇宙はひとつではなく、複数存在している「マルチバース(多宇宙)」という考え方を支持しています。これら他の宇宙が存在している場所こそがブラックホールの中だというのです。アインシュタインの理論では特異点は無限の密度を持つとされていますが、この世に無限という概念は存在しないという矛盾も抱えています。ブラックホールの中の質量やエネルギーは無限に近いほど圧縮され続けますが、実際には完全な無限ではなくある時ついに大爆発を起こしてしまします。これがビッグバンなのではないのかというのです。もし、この考えが正しかった場合、私たちの宇宙は他の宇宙のブラックホールの中に存在するということになるのです。

いかがでしたか?ブラックホールの話はいつも私たちの想像を遥かに凌駕します。私たちの科学技術が進歩し、さらに新しい発見がされるのを心待ちにしましょう。

本当に調べてその研究の様子を見れば見るほど謎に満ち溢れてますね

世の中不思議なことだらけですが、

本当に神秘的で見ていて飽きませんね。

いつの日か海外旅行と言わず、宇宙旅行にも行けたらな~

そんなことを考える池本康弘がお送りしました。